ミスター完投斎藤雅樹
11連続完投勝利、最多完封7回。NPBの最多記録保持者。平成唯一の2年連続20勝投手。
藤田監督から、サイドスローに転向を勧められ、才能が開花。しばらくは、敗戦処理など不遇の時代を過ごしましたが、ドラゴンズから中尾孝義がトレードで加入すると、才能が覚醒。インコースを大胆に攻め、サイドからの独特なカーブ、シンカーを駆使して最多勝、沢村賞を獲得する投手に成長。その後はミスター完投、平成の大投手と呼ばれるようになりました。
トルネード野茂英雄
ご存じメジャーのパイオニア。ドラフト史上最多の1位入札8球団。
日本での実績も申し分なく、4年連続の最多勝、最多奪三振。
落差の大きいフォークと力強いストレート、清原との対戦は平成の名勝負と言われました。MLBでも、ノーヒットノーランを2度達成。しかも、敵地での高地グアーズフィールドという、打者有利の球場での達成者はMLB史上唯一。
太く短い投手人生の斉藤和巳
ダルビッシュに続くのは斉藤和巳。現役時代は短かったのですが、キレのあるストレートで打者を牛耳る、魂のこもった投球は見事。2006年には投手5冠。その年のプレーオフで、0-1でサヨナラ負けを喫し、涙したシーンは印象的でした。
元々、ルーズショルダーという肩の故障を抱えていました。
平成の怪物松坂大輔
甲子園の決勝戦でノーヒットノーランを達成。プロに入り後も、高卒ルーキーでNPB史上初の3年連続最多勝を獲得。
プロ入り初登板の日本ハム戦、155キロの速球を3番の片岡が体の体制を崩れんばかりのフルスイングで答え、三振に倒れました。
このシーンは、松坂を語る上で欠かせないエピソードとなっています。
また、WBCでも2大会連続のMVPを獲得し、優勝に貢献しました。
それでも、やはりダルビッシュ有
現役選手では、やはりダルビッシュ有が一番。
日本と違って滑るボール、マウンドの傾斜、土の硬さ、などの環境の問題があり、メジャーリーグでの成績は物足りません。しかし、アジャストした時のダルビッシュ有の投球は、メジャーでも打者は手も足も出ません。
日本に在籍した時は、もう、2年目の後半戦から手が付けられなくなってきました。
打者の誰もが、すべてが一級品と絶賛しています。
ダルビッシュの凄さが知れ渡ったゲームは、2009年のジャイアンツとの日本シリーズ。
左臀部を痛め、出場が困難になりましたが、故障を抱えたまま試合に臨みました。いつもの豪快なピッチングを伏せ、スローカーブを多投し、コンパクトな投球に専念し好投、見事勝利しました。ダルビッシュの凄さを感じさせた投球でした。