シュート
大洋の平松の投げるそのボールは切れ味抜群で「カミソリシュート」と呼ばれ、そのスピードはほとんど話題にされないが、ストレートも速かった。
長嶋茂雄氏(元巨人)が、1割台に抑えられたのは、シュートを嫌がったこともあるが、やっぱり速さに負けたのである。
城之内邦男のシュート
平松ほどのスピードはないが、食い込んでくるえげつなさは平松よりも上であった。キャッチャーの森昌彦は豊田康光に対して、4打席全部シュートを投げさせて事もあった。
完全試合を達成した今井雄太郎もシュートを駆使して大記録を達成した。
ライオンズの東尾は、スライダーのメージはあるがシュートの使い方も絶妙で、打者を踏みこませないテクニックを持っていた。その為、死球も多かった。
カープの北別府も同様のテクニックを持ち、スライダーとのコンビネーションで打者を討ち取った。
そして、シュートと言えばジャイアンツの西本である。
出典 Wikipedia 千葉ロッテマーリンズ 投手コーチ時代
同僚の江川、定岡への反骨心から、シュートを覚え、主力ピッチャーとなる。
開幕戦の落合との対戦は名勝負で何と、全球内角へシュートを投げている。平松とは違い、球速よりの変化量と切れが素晴らしかった。
1981年の日本シリーズでは13安打を打たれながら完封という離れ業をしている。
シュートの新たな達人は川崎憲次郎
シュートは146,7キロ出ていた。
もともと、真っ直ぐとカーブだけのピッチャーでカーブも得意球だったが、晩年はシュートを覚えジャイアンツキラーとなった。
特徴は今のツーシーム系か?真っ直ぐの軌道でほんの少しだけ曲がる。