5連続安打を放ち無得点の珍記録

昭和38年8月14日、阪急対近鉄戦での出来事。

1回の表、先頭のバルボンがライト前ヒットで出塁。次打者岡島の時に2塁へ盗塁を仕掛けて失敗。打者の岡島はセンター前ヒットを放ち、続く戸口天従もレフト前ヒットを放った。ところが、3塁を欲張った岡島が左翼手土井正博の好返球。3塁で刺され二死となった。

ここで、4番中田昌宏がセンター前ヒットを放ち、二死1,2塁。

続く5番早瀬万禧もセンター前ヒットで続いたが、2塁走者戸口がセンター山本八郎の好返球で本塁憤死。スリーアウトチェンジとなった。

先頭打者から5連続ヒットを放ちながら無得点に終わる珍事となり、スタンドからも爆笑が沸き起こった。

阪急監督の西本幸雄は自ら3塁コーチボックスで、走者がタッチアウトになるのを見届け、点を仰ぎ、「初回、走者とエンドランの失敗であんなことになった。新記録だろ?2度目だって?恥ずかしい事だが安心したよ」との味のあるコメントを残した。

戦前の記録では昭和12年10月27日、金鯱対イーグルス戦でイーグルスが同じ5連続安打を放ち無得点に終わっている。

参考文献 日刊スポーツ B級ニュース

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