世界の王貞治、868本中たった1本の代打ホームラン
1979年8月28日の後楽園球場でのドラゴンズ戦で、ファーストの守備に就いていた王選手は打者走者の井上弘昭と一塁上で接触し、胸を強打して負傷し途中退場。その後も8試合欠場しました。
8月12日の後楽園球場でのタイガース戦もスタメン落ちをしましたが、8回裏に二宮至の代打で出場。
投手、竹内豊にツーナッシングと追い込まれましたが、3球目も振り抜くと見事、ライトスタンドに飛び込むホームラン。
王選手のホームランは大きな弧を描いて楽々スタンドに飛び込むことが多いのですが、この通算831号のホームランは、スタンドギリギリの最前列に飛び込んだ記憶があります。
試合後王貞治選手は「1度代打アーチを打ってみたかったんだ」と語っています。
残念ながら、王貞治は翌年1980年にユニフォームを脱ぎました。 「王貞治としてのバッティングが出来なくなった」と言う理由でしたが、ホームランを30本を打ちながら引退するなんて惜しい気がしました。 世界のホームラン王は引き際も偉大でした。