広島の菊池選手が先日、エラーをおかしました。
DeNAの1番バッター桑原選手の二遊間の打球に対して、突っ込んでハーフバウンドをはじいてしまったのです。俊足の桑原だったので、タイミングはセーフの可能性が高かったのですが公式記録員の判定は菊池選手のエラーとなりました。これで、昨年から継続していた無失策の日本記録も途切れてしましました。
対戦相手のDeNAベイスターズからもエラーではなく安打ではないか、との異例の要望書も出ていたが、判定は変わりませんでした。
しかし過去には、当事者が記録員に抗議をして判定を覆した選手がました。
ご存じ「喝」のご意見番、張本勲です。
昭和43年4月13日、南海対東映戦での試合。
2回表、先頭の東映の張本が強い当たりのピッチャーゴロを放ち、1塁を駆け抜けセーフとなりました。しかし、公式記録員の判定は一塁手のエラー。東映の大下監督は、ネット裏に走り公式記録員に対し、安打に訂正を求める一幕もありましたが記録はそのまま。
ゲームも3―4で東映が負けてしまいました。
エラーの判定に納得のいかない張本選手は「あれは強襲安打、フォークを上手く打って会心の当たりだったのにエラーにするなんて」と激怒し試合後公式記録員に激しく抗議。審判団も「打球も強かったし安打にしては…」と意見したため、異例の記録訂正となりました。
公式記録員に直接選手が抗議をするなんて、時代を感じさせます。しかも、それで判定が覆るなんて、今では考えられないことが昔の野球にはありました。