注目のイスラエルが敗者復活戦でドミニカと対戦

イスラエル野球

イスラエルの野球事情

2017年のWBCで突如、野球の国際舞台に現れ、第一次予選ラウンドは死の組、韓国、台湾、オランダを撃破し、続く2次ラウンドであの、キューバを倒し世界を驚かせました。

野球人口はわずか5000人。しかし、今回の野球チームはロースター24人中、本国からの参加は3人のみ。残りはアメリカ在住のユダヤ人コミュニティ。ほとんどの選手が2A、3Aの選手達、もしくは独立リーグに所属している引退したメジャーリーグ経験者。

どうしても格下の選手の寄せ集め的な、チームの印象が否めません。

アメリカで9試合オープン戦を行いこのオリンピックに照準を合わせて日本にやってきました。

イスラエルが先手を奪う

ドミニカの先発は、ジャイアンツのメルセデス。初回から好投をみせていましたが、5回にイスラエルの集中打を浴び4点を献上。

しかし、ドミニカは6回に怒涛の反撃で同点とすると、7回にはグズマンのライトスタンドへの勝ち越しホームランを放ち逆転。

しかし、シーソーゲームのこの試合、何が起こるか分かりません。イスラエルが8回無死1塁から2番打者のバレンシアが再び逆転となるツーランホームランを叩き込みました。

野球は下駄を履くまで分からない

このまま最終回、イスラエルが1点のリードを守り切れば大金星でしたが、野球の神様はそうは簡単に勝たせてはくれません。

ドミニカ先頭打者のミエセスがレフトスタンド最上段に同点ホームランを放つと、この後、1死1.3塁のチャンスを作り、メジャーリーグ通算344本塁打のバティスタがレフト前にサヨナラヒットを放ちドミニカが劇的なサヨナラ勝ちを飾りました。

もうあと1イニングで勝利というところまで来ましたが、勝利の女神はイスラエルに微笑んではくれませんでした。

惜しくも、野球後進国のイスラエルはこのオリンピックを去りますが、この先も夢をあきらめずに、これから先も、世界大会に参加し強豪国を苦しめて欲しい。

イスラエル野球チームに注目

イスラエル野球チームが、健闘しています。

2017年のWBCの予選では、あの韓国を破り、翌日には台湾を撃破して、世界を驚かせました。予選を全勝で勝ち上がると2次ラウンドで日本と5回まではスコアレスの接戦を演じ、結局8-5で惜しくも日本に敗れましたが、一躍注目を浴びたイスラエル野球チーム。

今回の東京オリンピック予選も、アフリカ、欧州予選を勝ち抜いて、あの強豪オランダを破って本大会を一番乗りで決めました。

東京オリンピック、8月1日に行われたノックアウトステージで、イスラエル代表とメキシコ代表が対戦しました。

イスラエルが初回から猛攻をみせ3回の表まで6-0とリード。しかし、メキシコも反撃し、6回まで1点差まで詰めよりました。しかし、イスラエルは7回に再び打者一巡の猛攻で6点を挙げ、そのまま逃げ切りました。

次回は、ドミニカ、韓国の勝者と対戦します。

この結果、野球先進国のメキシコが姿を消すことになりました。 世界ランクは24位で、このオリンピック最下位ですが、旋風を巻き起こして欲しいですね。

女子ソフトボール 優勝おめでとう

女子ソフトボールチームが、北京オリンピック以来、見事13年ぶりの優勝を飾りました。

4回の表に、9番、渥美万奈の内野安打、執念のヘッドスライディングで先制。

5回には、2死2塁から藤田倭が鮮やかなライト前ヒットで追加点を奪うと、上野の好投でアメリカを1安打に抑え、序盤は日本ペースで試合が進みました。

見せ場は、やはり、6回の裏の1死1,2塁の場面。

相手バッターのサードライナーを、三塁手の山本優がグラブの土手どころか、左手首に当てはじき、そのはじいたボールをショートの渥美万奈が、ダイレクトでキャッチ、素早く2塁へ送球しダブルプレーを完成。この、ビックプレーが勝敗を分けました。

その後、ベンチに帰るときの笑顔、笑顔、このみんな笑顔には、癒されました。

しかし、実はアメリカにも、7回表にビックプレーがありました。

2死塁から藤田倭が放ったレフトへの大飛球を、リード左翼手のホームランキャッチのスーパープレーでお返し、しかし勝利の女神(女性の試合の場合女神って言っていいものか?)は、日本に見方をして勝利となりました。

解説の宇津木妙子は北京に続き、テレビで解説をしており、前回の北京オリンピックの時と同様に、優勝の瞬間は感情を現し、見ているこちらも感動させられました。

監督の宇津木麗華は、宇津木妙子がソフトボールを通じて中国で知り会い、日本人に帰化しました。その名の通り、妙子とは親子同然の様な関係にあります。

それだけに、今回の優勝は感慨深いものがありました。

今年のオールスターを観戦して感じた事

■今回のオールスターは昨年なかったせいか、第1戦から見どころたっぷり。

まずは、初回の攻撃で2番の森友哉が尻もちをつき倒れ込むようなフルスイングで球場をどよめかせました。そして、レアードがホームランを放つと、お得意の寿司パフォーマンスをして、松田選手にプレゼント、どうやらネタは「ウニ」だったらしい。とにかくパ・リーグベンチの盛り上がりがテレビ画面から溢れていました。

しかし、後半はセ・リーグのペースで試合が進みます。

近本がオールスターの記録に残る7打席連続ヒットを放ち反撃すると、6回には岡本和真がまさかの盗塁をして菊池の逆転ホームランを呼び込みました。そして、ジャイアンツ、ビエイラが大谷翔平の162キロを更新する163キロを連発して、パ・リーグを抑え込むと、9回にまさかの出来事が・・・。

9回ノーアウト1、2塁のチャンスを作ると、原監督は次打者ヤクルト中村悠平になんと!オールスターでは大変珍しい、送りバントのサインを出しました。

これを難なく決め、ランナーが2、3塁となると、近本選手を工藤監督がなんと!申告敬遠。9回2死満塁、フルカウントの緊張の場面で、打席の中野拓夢は2球ファウルしたあと四球を選び、これが決勝点となりました。

2年ぶりのオールスターで、和気あいあいの試合運びかと思いきや、終盤はもつれて真剣ムードとなり、皆、勝負師の顔になってきました。

■第2戦はなんといっても大島選手のホームスチール未遂事件。

8回の表、2アウト2,3塁、鈴木誠也の打席でフルカウントから、なんと三塁ランナーの大島がホームスチールを敢行。楽々セーフでホームスチール成功のタイミングでしたが、ツーストライクに追い込まれていた為に、鈴木誠也はこの球を打ってセカンドゴロ。

この場面、見逃せばストライク三振で無得点になる為、打たなければなりません。

ノーサインだったらしく、この、突然の出来事で、ランナー大島がベース上に現れる危険なプレーの中、バットを出した鈴木は大島以上に見事でした。

そして、もう一つの驚きは、ソフトバンクの栗原選手が三塁、左翼、捕手、一塁を守り、オールスター史上初の4ポジションの守備位置に就いた事です。オリンピック代表選手としてもユーティリティーぶりを発揮して欲しいですね。

共に注目のスラッガー佐藤輝明、杉本裕太郎が期待通り、いずれもホームランを打ちましたが、楽天の島内が決勝タイムリーを放ち、4-3でパ・リーグが勝利。島内がMVPを獲得しました。

そして、第1戦に続きここでも原監督が一石を投じました。

7回のタイガースの梅野が、杉本のタッチプレーを巡り、原監督が、シーズンさながらのリクエストを要求しました。このリクエストが実り、セーフからアウトへ判定が変わり更に、球場を盛り上げました。

原監督は第1戦インタビューで

「個性を出して勝利する事が目的」。

「2年ぶりのオールスターでしたが、ファンあってのプロ野球」と語っていたことが印象に残りました。

今回のオールスターは、コロナ禍の中での開催でしたが、野球界を盛り上げようと選手たちの一生懸命な思いが伝わりました。これからも、夢の球宴であって欲しいですね。

選手の皆さん、後半戦も、いいパフォーマンスを魅せて下さい。

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