女子ソフトボール 優勝おめでとう

女子ソフトボールチームが、北京オリンピック以来、見事13年ぶりの優勝を飾りました。

4回の表に、9番、渥美万奈の内野安打、執念のヘッドスライディングで先制。

5回には、2死2塁から藤田倭が鮮やかなライト前ヒットで追加点を奪うと、上野の好投でアメリカを1安打に抑え、序盤は日本ペースで試合が進みました。

見せ場は、やはり、6回の裏の1死1,2塁の場面。

相手バッターのサードライナーを、三塁手の山本優がグラブの土手どころか、左手首に当てはじき、そのはじいたボールをショートの渥美万奈が、ダイレクトでキャッチ、素早く2塁へ送球しダブルプレーを完成。この、ビックプレーが勝敗を分けました。

その後、ベンチに帰るときの笑顔、笑顔、このみんな笑顔には、癒されました。

しかし、実はアメリカにも、7回表にビックプレーがありました。

2死塁から藤田倭が放ったレフトへの大飛球を、リード左翼手のホームランキャッチのスーパープレーでお返し、しかし勝利の女神(女性の試合の場合女神って言っていいものか?)は、日本に見方をして勝利となりました。

解説の宇津木妙子は北京に続き、テレビで解説をしており、前回の北京オリンピックの時と同様に、優勝の瞬間は感情を現し、見ているこちらも感動させられました。

監督の宇津木麗華は、宇津木妙子がソフトボールを通じて中国で知り会い、日本人に帰化しました。その名の通り、妙子とは親子同然の様な関係にあります。

それだけに、今回の優勝は感慨深いものがありました。

今年のオールスターを観戦して感じた事

■今回のオールスターは昨年なかったせいか、第1戦から見どころたっぷり。

まずは、初回の攻撃で2番の森友哉が尻もちをつき倒れ込むようなフルスイングで球場をどよめかせました。そして、レアードがホームランを放つと、お得意の寿司パフォーマンスをして、松田選手にプレゼント、どうやらネタは「ウニ」だったらしい。とにかくパ・リーグベンチの盛り上がりがテレビ画面から溢れていました。

しかし、後半はセ・リーグのペースで試合が進みます。

近本がオールスターの記録に残る7打席連続ヒットを放ち反撃すると、6回には岡本和真がまさかの盗塁をして菊池の逆転ホームランを呼び込みました。そして、ジャイアンツ、ビエイラが大谷翔平の162キロを更新する163キロを連発して、パ・リーグを抑え込むと、9回にまさかの出来事が・・・。

9回ノーアウト1、2塁のチャンスを作ると、原監督は次打者ヤクルト中村悠平になんと!オールスターでは大変珍しい、送りバントのサインを出しました。

これを難なく決め、ランナーが2、3塁となると、近本選手を工藤監督がなんと!申告敬遠。9回2死満塁、フルカウントの緊張の場面で、打席の中野拓夢は2球ファウルしたあと四球を選び、これが決勝点となりました。

2年ぶりのオールスターで、和気あいあいの試合運びかと思いきや、終盤はもつれて真剣ムードとなり、皆、勝負師の顔になってきました。

■第2戦はなんといっても大島選手のホームスチール未遂事件。

8回の表、2アウト2,3塁、鈴木誠也の打席でフルカウントから、なんと三塁ランナーの大島がホームスチールを敢行。楽々セーフでホームスチール成功のタイミングでしたが、ツーストライクに追い込まれていた為に、鈴木誠也はこの球を打ってセカンドゴロ。

この場面、見逃せばストライク三振で無得点になる為、打たなければなりません。

ノーサインだったらしく、この、突然の出来事で、ランナー大島がベース上に現れる危険なプレーの中、バットを出した鈴木は大島以上に見事でした。

そして、もう一つの驚きは、ソフトバンクの栗原選手が三塁、左翼、捕手、一塁を守り、オールスター史上初の4ポジションの守備位置に就いた事です。オリンピック代表選手としてもユーティリティーぶりを発揮して欲しいですね。

共に注目のスラッガー佐藤輝明、杉本裕太郎が期待通り、いずれもホームランを打ちましたが、楽天の島内が決勝タイムリーを放ち、4-3でパ・リーグが勝利。島内がMVPを獲得しました。

そして、第1戦に続きここでも原監督が一石を投じました。

7回のタイガースの梅野が、杉本のタッチプレーを巡り、原監督が、シーズンさながらのリクエストを要求しました。このリクエストが実り、セーフからアウトへ判定が変わり更に、球場を盛り上げました。

原監督は第1戦インタビューで

「個性を出して勝利する事が目的」。

「2年ぶりのオールスターでしたが、ファンあってのプロ野球」と語っていたことが印象に残りました。

今回のオールスターは、コロナ禍の中での開催でしたが、野球界を盛り上げようと選手たちの一生懸命な思いが伝わりました。これからも、夢の球宴であって欲しいですね。

選手の皆さん、後半戦も、いいパフォーマンスを魅せて下さい。

キュバーからの亡命

ソフトバンクのアンディ・ロドリゲス選手(22歳)が日本への渡航の飛行機に搭乗しませんでした。先日、アメリカ合衆国で行われたオリンピックの野球大会予選が行われました。惜しくもキューバは2連敗を喫し、ソフトバンクのモリネロ、デスパイネ、中日ドラゴンズのマルチネス、ロドリゲスの4選手はアメリカを離れましたが、アンディ・ロドリゲス選手は空港に現れませんでした。亡命をした可能性が高いと報道されています。もし亡命となれば、ソフトバンクにとっては昨年のオスカーコラス外野手に続き2年連続となります。

おそらく、メジャーリーグ関係者、エージェントが間に入り亡命を誘われたのではないでしょうか?

かつて、メッツの名ショート、レイ・オルドネスは試合中に突然、外野スタンドに向って走りフェンスを越えて亡命しました。今ドラゴンズの4番ビシエドは筏でキューバを脱出し、ホワイトソックスに入団。多くのメジャーリーガーは筏で、フロリダ、もしくはドミニカに入り第三国からアメリカ入国という選手もいます。

このソフトバンク、ドラゴンズの両球団は、他球団とは違った補強をしており、キューバから選手を引き取り、自国で育成し育てていく戦略をとっています。キューバから安い年棒で譲りうける事により諸経費の削減は出来ますが、このように亡命が最大のリスクとなる事がよく分かりました。キューバにとって、選手を日本で育ててくれることにより自国のレベルアップにつながるとの計算でしたが、それも水の泡となってしまいます。

ひと昔前のキューバは、国際大会151連勝を飾り無敵でした。ところが、アメリカメジャーリーグへ亡命する選手が後を絶たず、国内の野球レベル低下が危ぶまれていました。現に、今回もべネゼイラ、カナダに負けてオリンピックに出られません。こんな状況を誰が予想したでしょうか?

今後のキューバ選手の行方、キューバ政府の行方に注目です。

燃えよドラゴンズの歌詞を検証する

今回は、「燃えよドラゴンズ」に出てくる有名なフレーズ、2番の歌詞を検証しようと思います。

1番高木が塁に出て   仮に四球で出塁したとする、ランナー1塁

2番谷木が送りバント  自分はアウトになるが、1塁走者が2塁に進む

3番井上タイムリー   ヒットを打って2塁ランナー高木がホームに帰り1得点。

打者ランナーが1塁に残る。

4番マーチンホームラン 井上が1塁にいるので、ツーランホームランで2点追加。

つまりこの攻撃で3点入ることになります。ヒット2本(ホームランを含む)で3点とは、何と効率の良い点の取り方でしょう。

ちなみに、この1974年のシーズン、2番の谷木恭平選手は送りバントの企画数は、わずか7個で、成功は6個しかありません。意外な数字でビックリしました。

そして、高木選手をバントで送ったケースは、これもまた、1シーズンでわずか3個。

谷木=バントという、イメージがこの歌からついてしまったのでしょうか?何しろ、古くからのドラゴンズファンであった僕でさえ、「2番谷木が送りバント」というフレーズは全く違和感がありませんから。

谷木はこの1974年のシーズン、86試合に出場。打率.274 本塁打2本 打点14の成績で準レギュラーという位置づけです。このシーズンの開幕の2番センターはジミー・ウイリアムスでしたが、不振で谷木選手に交代しました。

3番打者の井上弘明は73年に広島カープから、トレードで入団しました。持ち前の勝負強い打撃でレフトのポジションを獲得。1974年の成績は

打率.290 本塁打18 打点58。一見平凡な数字に見えますが、OPSが.835もあり、(.800あれば優良)全試合出場、3番打者でありながら盗塁も15個あり、チームの勝利に貢献していると思われます。

マーチンは与那嶺監督が直々に入団交渉を行い獲得した選手。この年にドラゴンズに入団し、打率.269 本塁打35本 打点87 OPS .867

優勝に大きく貢献しました。

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