初ホームランが満塁ホームラン

先日、(2021年5月4日)根尾昂がプロ初打席で満塁ホームランを打ちました。

3回の表の第二打席、満塁の場面で、カウント2-0から、投手大貫の142キロのツーシムを振り抜き右中間への125メートルの完璧のホームラン。プロ野球史上87人目、セ・リーグ32人目、そしてドラゴンズでは過去、2人しかいない希少な記録です。 “初ホームランが満塁ホームラン” の続きを読む

    最後のワインドアップ左腕能見篤史

    プロ野球通算1500奪三振を達成

    2021年5月8日オリックスの能見篤史選手が、プロ野球通算1500奪三振の記録を達成しました。

    ZOZOマリンスタジアムの千葉ロッテ戦で9回、最後のバッター、レアードを得意のフォークで空振り三振を奪いNPB史上57人目の記録。

    41歳11カ月での達成は、2007年、ロッテの小宮山悟に並ぶ最年長記録となり、また、投球回数は1726回3/2で、西口文也を抜いて歴代6位のスピード記録となりました。

    阪神時代の2012年に最多奪三振に輝いた実績もありますが、いまだ、球威は衰えず、移籍したオリックスで固定できない抑えを任されて、見事、今季2個目のセーブを挙げました。

    一昨年は、40代の投手としての年間最多登板記録も達成しています。

    能見投手と言えば、阪神時代は大きく振りかぶってワインドアップで投げていました。

    その昔「振りかぶって、第一球を・・・・」ラジオのアナウンサーのお決まりの文句でした。僕が子供の頃、ピッチャーは、振りかぶるのが当たり前でした。そして、何しろカッコよかった。

    しかし、近年では、癖が出やすい、バランスが崩れてコントロールを乱しやすい、などの理由で近年は、ワインドアップで投げる投手は少なくなりました。

    能見選手には、これからもワインドアップ投法で切れのある速球でバッターをねじ伏せて欲しい。

    昔の各エース級のピッチャーはすべてワインドアップで投げていたのだ。

    堀内恒夫、星野仙一、外木場、松岡、平松、山田久志、村田兆治など。

    能見選手、是非、ワインドアップで投げてくれ、今の少年達に、カッコいい投球フォームをこれからも、ずっと見せて欲しい。

      戦後2刀流の関根潤三

      沢村栄治から褒められた少年

      出典 Wikipedia Public domain

      関根順三が、中学生(日大三中、現、日大三高)の時に、多摩川の河川敷で練習をしていると沢村栄治が、どてら姿で現れて、打撃練習をしていた関根に向って「君、素質があるよ、しっかり頑張りなよ」と沢村から肩に手をポンと置いて声をかけられました。

      当時の日本一の投手から褒められたのです。関根はこの言葉を受けて、六大学に入ってプロを目指そうと思いました。

      法政大学に進学した関根は、あの寝業師、根本陸男とバッテリーを組み、東京六大学で通算41勝30敗、防御率1.96の成績を残しました。

      転機となった日米野球

      卒業を迎えた、昭和24年の秋、アメリカの3Aのチーム、サンフランシスコ・シールズが来日し、日本のプロ野球選抜チームと対戦をしました。ところが、全く歯が立たず10戦を終えて1勝9敗。

      最後の一戦は、六大学野球選抜チームとの対戦でした。

      ところが、先発を任された関根は、初回にいきなり2点を奪われました。この試合が唯一の大学選抜と試合で、精鋭を集めたチームでしたが、当時監督の藤田は交代を命じず、そのまま続投させました。意気に感じた関根は、その後0を並べ、延長13回に2点を奪われ4対2で敗れましたが、このシリーズ、唯一の完投投手で脚光を浴びました。

      それは、17歳で大リーグ選抜チームに快投を演じた、若き日の沢村栄治のように。

      2刀流でオールスター出場

      関根は昭和25年、その藤田監督率いる近鉄パールズに入団し、投打で活躍。

      オールスターには、投手、打者の両方で選ばれ出場という、偉業を達成しました。投手としてファン投票で1回。外野手としてファン投票で1回、監督推薦で3回出場しました。2リーグ制以後では唯一の防御率ベストテン入り、打率ベストテン入りの双方を達成。

      さらに、プロ野球で通算50勝、1000本安打の双方の達成は2リーグ制以後唯一であり、1リーグ時代を含めてもドラゴンズで活躍した西沢道夫しか達成していない記録です。

        ボール挟まり事件

        2021年5月2日 楽天生命パークの楽天対ロッテ戦での出来事。

        4回1死1塁の場面。ロッテの4番安田が放ったレフトへの飛球に、楽天の左翼手、島内が背走し、ジャンピングキャッチを試みるが及ばず、フェンスに当たって跳ね返って来たであろうボールを探した?が見当たりません。それもそのはず、レフトのフェンスのラバーの間にボールがスッポリ挟まってしまいました。中堅手の辰巳がボールを発見した時は、すでに1塁ランナーがホームに、打者走者も3塁に進塁していました。

        公認野球規則では、フェンスなどにボールが挟まって捕れなくなった場合、打者、走者に2個進塁が認められることになっており、1死2,3塁で、試合が再開となりました。

        ところが、9回2死1塁の場面で、楽天の守護神、松井裕樹が投じたボールがキャッチャー太田の防具にスッポリ挟まってしまいました。こちらも公認野球規則では、「投球が捕手のマスク、及び防具などに挟まって止まった場合」走者が進塁することが定められており、2死2塁のピンチとなりましたが、打者を三振に打ち取りゲームセットとなりました。

        1試合で2度ボールが挟まり、しかも途中雨で中断することもあり、この試合は珍事の連続となりました。

        ちなみに、前日には、レフトのファウルフライをスタンドの観客が妨害し、ファウルフライが一転、アウトになるハプニングがあつたばかりで、2日続きの春の珍事でした。

          PAGE TOP