ソフトバンクのアンディ・ロドリゲス選手(22歳)が日本への渡航の飛行機に搭乗しませんでした。先日、アメリカ合衆国で行われたオリンピックの野球大会予選が行われました。惜しくもキューバは2連敗を喫し、ソフトバンクのモリネロ、デスパイネ、中日ドラゴンズのマルチネス、ロドリゲスの4選手はアメリカを離れましたが、アンディ・ロドリゲス選手は空港に現れませんでした。亡命をした可能性が高いと報道されています。もし亡命となれば、ソフトバンクにとっては昨年のオスカーコラス外野手に続き2年連続となります。
おそらく、メジャーリーグ関係者、エージェントが間に入り亡命を誘われたのではないでしょうか?
かつて、メッツの名ショート、レイ・オルドネスは試合中に突然、外野スタンドに向って走りフェンスを越えて亡命しました。今ドラゴンズの4番ビシエドは筏でキューバを脱出し、ホワイトソックスに入団。多くのメジャーリーガーは筏で、フロリダ、もしくはドミニカに入り第三国からアメリカ入国という選手もいます。
このソフトバンク、ドラゴンズの両球団は、他球団とは違った補強をしており、キューバから選手を引き取り、自国で育成し育てていく戦略をとっています。キューバから安い年棒で譲りうける事により諸経費の削減は出来ますが、このように亡命が最大のリスクとなる事がよく分かりました。キューバにとって、選手を日本で育ててくれることにより自国のレベルアップにつながるとの計算でしたが、それも水の泡となってしまいます。
ひと昔前のキューバは、国際大会151連勝を飾り無敵でした。ところが、アメリカメジャーリーグへ亡命する選手が後を絶たず、国内の野球レベル低下が危ぶまれていました。現に、今回もべネゼイラ、カナダに負けてオリンピックに出られません。こんな状況を誰が予想したでしょうか?
今後のキューバ選手の行方、キューバ政府の行方に注目です。