沖縄糸満市出身で、2011年ジャイアンツからドラフト2位指名されて入団。
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2年目の春のキャンプで頭角を現し、若きエースとして期待をされていました。当時の堀内恒夫監督も絶賛していました。
そして、この年の2012年は飛躍の年となり、春のオープン戦では、オークランド・アスレチックを相手に先発、5回を投げ9奪三振を奪い1失点。
このピッチングで認められて開幕ローテーション入り、5月には対広島戦で初完投を初完封で飾り10代で完封勝利は桑田真澄以来の快挙を成し遂げました。
そして、2013年には、開幕投手まで務めた逸材で将来を嘱望されていました。
しかし、その後肩痛に苦しみ、中継ぎに転向。
その後も、思うような結果が得られず、昨年末、ジャイアンツを戦力外。
まさかの低迷で、あの宮國がここまで落ちぶれたのかと残念な思いでした。
2020年の12球団合同トライアウトを受けるも、どの球団からもオーファーがありませんでした。
その後も、地道に東京都内、神奈川県内でトレーニングに励む宮國に、DeNAベイスターズが注目しており、密かにメディカルチェックを行い育成契約を結びました。
そして、8月下旬に選手契約を行い、晴れてこの日先発登板となりました。
奇しくも相手は、ジャイアンツ時代の師匠、菅野智之でした。
初回は、元、チームメイトがいるジャイアンツと言うことで、遠慮があったのか、厳しいインサイドを責めることが出来ず、2点を奪われました。
その後も、幾度もピンチを背負いましたが、粘り強いピッチングで後続を断ち、5回を投げ切りました。
すると、味方打線が爆発、楠本のスリーランなどが飛び出し、菅野から7点を奪って逆転。
余談ですが、菅野との師弟対決は2安打を浴び、洗礼を受けました。
しかし、見事なピッチング、少しテークバックで止めるような動きで、打者のタイミングを外し、スライダーを外から投げたりと工夫がみられました。
ベイスターズからジャイアンツへは、主力選手のエースの山口、核弾頭の梶谷がFAで移籍をしており、そのジャイアンツを戦力外になった宮國の投球は、見ていて爽快でした。
宮國投手、おめでとう。そして、お金に糸目をつけず、他から戦力を集めて来るジャイアンツを倒して欲しい。