代わったところに打球が飛ぶ

実況のアナウンサーが、強調するのが原因か?

勝っているチームが、試合の後半に、イニングの頭から守備固めで守りの上手い選手を入れる昨今のプロ野球。

「この回から、守備固めで武田がレフト入りました、8番にレフト武田」とラジオ実況が伝える。

しかし、先頭打者が初球を簡単に打ったりすると、守備の交代を言い忘れることがあります。

「そういえば、守備が代わっていました。この回からレフトに武田が入っています。」と

この武田が掴んでワンアウト。そして、解説者にふる「代わったところに打球は飛びますね」と。

その時、初めて気づき、強調されるのではないか?

ラジオ実況の方が詳細を伝えなければならないので、テレビより多い様な気がします。

直前の守備交代で起こったドラマ

1996年の夏の甲子園の決勝戦土壇場での交代

同点で迎えた10回裏、熊本工業の攻撃、ワンアウト満塁の場面。もう1点与えたらサヨナラ負けのケース。

この絶体絶命の場面で、松山商業は、守備固めにライトを交代させました。

松山商業の監督は、次の左バッターの本多選手は引っ張る打球が多い、過酷な練習に耐えてきた矢野選手をライトに起用しました。

サヨナラで優勝が懸かる、この大事な場面。熊本工業の左打者が放った打球は、そのライトへ飛びました。矢野の頭上を襲う大飛球。そして甲子園のスタンドから大歓声が上がる。

誰もが、熊本工業のサヨナラ優勝を確信しました。実況アナウンサーさえも、この飛球に「文句なし」と。

ところが、その打球は甲子園名物の浜風に押し戻され、代わったばかりのライトの矢野が掴むと懸命のバックホーム。

まさにストライクの返球で、キャッチャーが掴んだところに走者が滑り込んで来て、間一髪タッチアウト。

その後、11回の表に、その守備固めで起用された矢野がツーベースを放ち、送りバント、スクイズを絡めて3得点をとり、松山商業が優勝しました。

まさに監督の日頃の観察力の賜物です。そして、今も実況が繰り返す、「代わったところへ打球は飛ぶ」

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