ショートの守備で一番上手かったのは誰か?

まずは巨人の広岡達朗

広岡達朗はセカンドの名手苅田久徳から手ほどきを受け、上手くなり、更に当時の1塁手が川上哲治だったが為に送球の安定感は抜群でした。何しろ、広岡にとって川上は大選手、シュート回転やスライダー回転のボール、好投すると初めから後ろを向いて捕らない。この環境の中で広岡は上手くなっていきました。

今、辛口の評論家ですが自分の守備はどのように評価するのでしょう。

牛若丸の吉田義男

その広岡のライバルは阪神の吉田義男。守備範囲が広く、打球がグラブの中に入ったと思ったらもう右手に持ってる感じでした。広岡よりも動きが速く俊敏だったと言います。

サード三宅、セカンド鎌田と黄金の内野手と呼ばれていました。

強肩の阪急の大橋穣

打撃は大したことがありませんでしたが、守備は上手く、セカンドの大下剛史と日本で初めて、二遊間の打球をセカンド大下が掴み、ショートへトスして1塁へ投げるプレーを披露した人物です。

当時阪急の監督だった西本幸雄が、どうしても彼が欲しくて、東映フライヤーズからトレードで獲得しました。その後、7年連続ダイヤモンドグラブ賞を獲得し、阪急の黄金時代を築きました。西本監督の目は確かだったのです。

1970年代から1980年代はなんと言っても、大洋ホエールズの山下大輔。この人なしには語れません。球場で山下の守備を見ましたが、簡単に打球を処理するのです。もっと驚いたのが、走者が1塁に到達する必ず1歩前でアウトにするのです。そんな芸当を簡単にやってのけるショートでした。8年連続ダイヤモンド賞を受賞しました。

ロッテの小坂誠はゾーンで守る

小坂ゾーンと言う言葉があり、当時ダイエーの城島健司は、「ロッテと試合をやる時はいつも、ヒットを1本損をする」と語っていました。守備率は歴代のロッテの遊撃手として最高の数字を出しているそうです。

アライバの登場

井端弘和は野球小僧的なショート。亜細亜大学時代に、併殺プレーで1塁へワンバウンドで送球をした時のプレーがスカウトの印象に残り獲得したと言う。「その日は雨が降っていて、人工芝ではワンバウンドの方がアウトにできる確率が高い」と思ったという。

ジャイアンツ戦でみせた、前進守備を敷きながら、投手よりのゴロを掴み後ろに下がって、自分で2塁を踏み、1塁へ投げたプレーはまさに神業。

井端に続くのは、ススワローズの宮本信也。PL学園出身で、先輩の立浪、片岡篤史に鍛えられ、その守備は堅実そのもの。指導者としても将来有望。

そして現在の名手は、西武の源田壮亮。

4年連続4度目のゴールデングラブ賞を受賞しまし、「源田たまらん」と呼ばれる好守備を魅せてくれます。この先何年、この賞を「掴む」ことが出来るのか、また、彼に変わるライバルがいつ現れるのか楽しみです。

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