セカンドの守備が一番上手かったのは誰か?

歴史に残る名手千葉茂

ジャイアンツの歴史に残るセカンドと言えば、千葉茂。

あの、辛口評論家の広岡達朗が鳴り物入りで巨人に入ったところ、千葉の守備を見て愕然。「体全体がグラブの様だ」と感嘆のセリフを吐いたそうです。強い手首を使ったスナップスローとどんな態勢でも投げられ、ファーストの川上を見ずに投げていたと言う伝説の持ち主。

ショート白石勝巳と鉄壁の二遊間を形成し、ジャイアンツの第1期黄金時代を築きました。

名人苅田久徳

その千葉が一目置くのが苅田久徳。戦前に3度、アメリカ遠征に出かけ身に着けたのか華麗なプレーは他の選手が真似できない。長嶋茂雄以前に「魅せる」プレーが出来た最初のプレーヤー。広い守備範囲と強肩、プレーにも激しさがあり、騙しのテクニックも身につけていたと言う。口で「ブチッ」と音を立て審判に右手を挙げさせていたと言う。

もちろん今では、リクエスト制度がある為、そのようなテクニックは通用しませんが…。いやはや、昔は偉大な人がいました。

バックトスの高木守道

ご存じミスタードラゴンズ。私が高木守道を、中日球場で見た時はもう晩年で、肩はやや弱くなっていましたが、広い守備範囲とバックトスは健在でした。華麗な守備を魅せますが、エラーをする時は、簡単な正面の打球をトンネルしていた記憶があります。しかし、この年代のセカンドでは、彼の右に出る人はいません。

ドラゴンズでは荒木雅博が井端弘和とのコンビで6年連続ゴールデングラブ賞を受賞しました。特にタイロン・ウッズが1塁手を守っていた時の、荒木の守備範囲は驚異的でした。

1塁へのバント処理時もウッズに変わって、荒木が処理をしていましたから。

外国人の2塁手

黄金期の阪急を支えたのは、ベネズエラ出身のマルカーノ。俊敏で、強肩を生かした大型2塁手で阪急の3連覇に貢献。同じころ、大洋にはライオン丸ことシピン、ヤクルトにもヒルトンと言う上手いセカンドがいました。

ジャンピングスローの辻発彦

ライオンズ黄金期のセカンド。二遊間の打球処理は天下一品。打球に追いつくと振り向きざまのジャンピングスローでヒットの当たりをことごとくアウトで、バッターを悔しがらせました。

近年では広島カープ菊池涼介は忍者のような守備をみせ文句の付けようがありません。

しかし、楽天の藤田一也も、打球を捕ってからの送球が素早く、併殺時の2塁送球は神業でした。

期待の一番手は吉川尚樹

この2人に続くのは、ジャイアンツの吉川尚樹です。ポテンシャルはもはや、菊池を上回っています。1,2塁間の深い所に飛んだ打球処理、俊足に強肩。怪我さえなければ、もうとっくに一流のセカンドの仲間入りをしているはずです。

持病の腰痛を克服し、下半身を強化してジャイアンツのセカンドに定着して欲しい逸材です。

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