佐々木朗希の完璧な完全試合

記録づくめの完全試合。28年ぶりの完全試合を達成した佐々木朗希、ジャイアンツの槙原からすでに28年経ちましたが、まさかこんな形での圧倒的な投球で完全試合が行われるとは思いませんでした。

前回の槙原は8奪三振で、30歳を超えて技巧派に転身し、打たせて取る老獪なピッチングで達成しましたが、今回の佐々木は、19奪三振の日本タイ記録を達成し、更に13人連続で三振を奪い、今後、敗れれることもない連続三振の日本新記録も達成。

しかも、プロ三年目の、20歳5カ月で嶋田源三郎を、6カ月上回り史上最年少での達成者となりました。

投げる前に振りにいく

14人目の紅林は、「化け物だった。投げる前に振るくらいのイメージで言ったけど、それでも詰まった」と言いセンターフライに打ち取られました。圧倒的な投球での完全試合。

吉田正尚から3三振

前日まで、今シーズン1個しか三振をしていない吉田正尚に対して、3打席連続三振。第2打席で、初球、2球目と連続してカーブを見せ追い込むと、剛速球で見逃し三振。2年連続の首位打者に対して、直球とフォークをミックスして的を絞らせませんでした。

カウントを有利に整える投球

スリーボールとなったのはわずか1人で、後藤俊太の打席でノースリーとなり記録も危ぶまれましたが、3-1からセンターフライに打ち取り、佐々木も腕を叩き、してやったりの表情。

キャッチャーのルーキー松川虎生のリードも光りました。何しろ、ワイルドピッチ、パスボールも許されない状況だったにもかかわらず、かなりプレッシャーだったと思いますが、そこは怖い物知らずのバッテリー。隠れたヒーローはこの高卒ルーキーの松川と言っても過言ではありません。解説の有藤通世も、「何故お立ち台の立たせないのか?」と苦言。

緊張からかぎこちない守備陣

しかし、9回ワンアウトから、ショートゴロの藤岡の一歩下がっての捕球とぎこちないスローイングはかなりの重圧がかかっている証拠。実に危なっかしい守備をみせていました。

佐々木は、試合後には「プロ野球選手なのでアウトにしてくれると信じて投げていました」とコメント(笑)

最後に打者杉本はこれからも頻繁に映像に登場

最後のバッター昨年の杉本に対しては、ストレート狙いの裏をかいて、3連フォークで三振に取ったバッテリーは見事。

何しろ149キロのフォークは異次元の世界。こんなボールを打てる打者は宇宙人しかいないでしょう。

前回の19奪三振は同じ対戦相手の、オリックスの野田浩司でした。このスタジアムの特性、、センターからからバックネット方向へ、ぶち当たって跳ね返る風を利用し、フォークボールを上手く使いました。しかし、今日の佐々木は、センタ方向からバックネットへ向かう、文字通りの追い風を上手く利用し、ストレートは常時160キロを計測、フォークボールは146キロから149キロもあり、バッターを翻弄しました。

なるべくしてなし終えた完全試合だったのでしょう。現在、NPBで最高の投手は山本由伸でしたが、佐々木朗希にこの座を譲るときが来たのかもしれません。

本当に、末おそろしいピッチャーでこの先、どんな記録を塗り替えるのか想像が尽きません。

対戦する、日本人のバッターは、早くメジャーに行ってもらいたいと願っている事でしょう。

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