甲子園の浜風にも負けない打球
前日の、7月31日、甲子園球場で行われたタイガースとの試合。
7回の表、無死ランナー無しから、タイガースの渡邊雄大から、レフトスタンドへホームランを放つと、1点ビハインドの、9回1死ランナーの打席。ここでどうしてもホームランが欲しい場面。
タイガースの今シーズンから守護神を任されている岩崎優から、甲子園特有の浜風をもろともにせず、ライトスタンドへ貴重な起死回生の同点ホームラン、そして延長に入った11回の表、石井大智から貴重な勝ち越しホームランで、見事勝利に貢献。3打席ホームランも凄いが中身も凄い。
今シーズン最高の本塁打
1日開けて、神宮に戻り、ドラゴンズの右のエース、柳裕也から、第1打席に立つと、柳の得意球のカーブをフルスイング。打った瞬間、本人も今シーズン1番の当たりと、言い放った打球はスワローズファンが見守る、はるか上空、いや上段に飛び込むホームラン。これで4打席連続ホームランの日本タイ記録に並びました。
そして、ラジオで聞いていたこの日2打席目、ホームランなら5打席連続となるシーンをかたずをのんでラジオで聞いていました。
カウントが3―2になり、もはやこれまでか?と思っていましたが、実況のアナウンサーが「村上打ったーレフトに上がったぞ、これはどうか行くか?」と聞いて、耳を疑いました。
まさか、そんな事が、実際に起こるるなんて、夢にもおもっていませんでした。
右手1本で押し込んだ
後の映像を見ると、アウトコースのチェンジアップで、フォローで左手を放して、右手1本で押し込みました。まるでソフトバンク柳田の様な変態ホームラン。
この日は、無風で風の助けもありません。本当に恐ろしいバッターです。
ホームラン打者でない高木守道の思い出
1人の打者が、5打席に立ち、しかも猛者揃いの最高峰のプロ野球においてそんな事がありえるのだろうか?
私は、小学生の頃、ドラゴンズの高木守道の4打席連続ホームランを体験しました。決してホームラン打者出ない、小柄の守道が、軽く振ってレフトスタンドへ、打ち込むのも見て、驚いたものです。しかし、5打席目は絶対にないと言いきれました。それは決してホームラン打者出ない高木守道だったからです。
当時は、ローカルテレビの三重テレビで中継で観戦し映像は、綺麗ではなく、選手の姿が2重に見えるような状態。CMには「仏壇の永田屋」が頻繁に登場し、「ほーしいの」「きまった」とダジャレのダサイCMが話題でした。懐かしい思い出ですね。
メジャーにもない大記録を打ち立てた村上宗隆。まだプロ入り5年目の末おそろしい22歳。
王貞治の通算本塁打記録の868本を抜く可能性を秘めています。