この日7月2日 西武ライオンズ対オリックスバッファローズ戦での出来事。
ライオンズは2年目のドラフト2位左腕、佐々木健投手が先発しましたが、先頭打者、福田周平選手への3球目を頭部に当て、退場となりました。
先発投手が、先頭打者だけで退場になるのは初めての出来事ですが、わずか3球投げただけで退場になるのも日本プロ野球史上初の出来事。
ちなみにこの佐々木投手、初先発の6月23日の楽天戦ではわずか2球で失点していました。
しかし、この佐々木投手、グランドを去る時にはオリックスベンチに一礼し、降板後のコメントも、「オリックスバッファローズの福田選手に対して大変申し訳ない事をしました、福田さんが大事に至らないことを祈るだけです」と礼儀正しくグランドを去りました。
しかし、このゲームこれだけでは終わりません。その初回のライオンズの攻撃。
森友哉の打席でオリックス先発の山本由伸が投じた4球目、153キロを見逃した瞬間「ゴッツ」と鈍い音。異変を察知した森はオリックスベンチに合図。するとキャッチャーの伏見が顔をゆがめて痛がるそぶり。どうやらサイン違いでボールを受け損ねたのです。
一度ベンチに帰り、テーピングをして復帰してプレー再開。さりげない森友哉の気遣いにキャッチャーとしての器を感じました。
余談ですが、この森友哉、高校時代にJR新今西駅で70歳の老人が線路に落ちた時に遭遇。一緒にいたチームメイトと担ぎ上げて救出しJR日本から感謝状を贈られています。