高橋奎二プロ入り初完封は日本シリーズの大舞台

若き左腕の投手戦

左腕同士の息詰まる投手戦に投げ合いとなりました。 特に宮城大弥は5回まで、パーフェクトの完璧な投球。一方の、高橋はいい当たりをされながらも、自身、味方の好守もあり、お互い無得点。

序盤の宮城は、つけ入るスキがありませんでした。 時折投げるカーブで、カウントを整え、チェンジアップ、ストレートの制球、そしてテンポも良く、簡単に追い込まれる為、スワローズの各打者も早打ちで凡打の山を築きました。

西浦のプレーでゲームの流れが変わる

6回の表、ワンアウトから西浦が初ヒット。これで、張り詰めた雰囲気が解けました。 続く塩見もヒットでランナーが2人出ましたが、青木がサードゴロでこの回は無得点。しかし、初安打が出てから、明らかにゲームの流れが変わりました。 西浦は、守備でもセンターに抜ける打球を上手く捌き、セカンドへバックトス、ダブルプレーにしています。

青木がしぶとくタイムリー

8回ついに均衡が破れました。1死からこの日初めて四球を与えてランナーに出すと、ツーアウト2塁、1塁から39歳ベテラン青木宣親が、詰まりながらもライト前にヒットを放ち待望の1点を奪いました。

この1点が、高橋の投球内容を変える事になりました。 終盤はストレート、チェンジアップに加え、一度浮き上がって鋭く落ちるカーブを有効に使ってランナーを許しません。

カーブが独特な軌道を描く

スワローズも追加点を取り、9回も続投。最後は、代打ジョーンズに対して、このカーブを使い、雄叫びを上げて三振を奪いゲームセット。 6年目の左腕が、プロに入ってシーズン中でもなかった完投を、この大舞台の中、完封で飾り日本シリーズの対戦をタイに戻しました。

価値のある完封劇

公式戦で完封経験のない投手が、日本シリーズで完封するのは、1966年益田昭雄投手以来55年ぶりの快挙。 昨日は、自慢のリリーフ陣が打ち込まれただけに、清水昇、マクガフに2日間登板間隔があき、気持ちがリセットする時間が出来ます。

それだけに今日の高橋の完投勝ちには価値があります。

    PAGE TOP
    %d人のブロガーが「いいね」をつけました。