同じ試合で1球負け投手と2球勝ち投手

1球敗戦投手

1球敗戦投手 はNBP史上、過去25人います。その中には星野仙一や村上雅則、永井保、渡辺久信、落合英二ら名投手等がずらり。

その中でも異色なのがドラゴンズの落合英二です。1球勝利、1球敗戦、1球セーブ、1球ホールドと1球シリーズを制覇しています。

しかし、同じ試合で、「1球負け投手と2球勝ち投手」と言う珍しいケースが過去に1度だけありました。

昭和29年6月12日の広島カープ対国鉄スワローズ戦での出来事です。

この試合3-2広島カープの1点リードして、残すは9回の1イニングのみとなりました。

2球で打ち取る

追加点を取りたい広島は1死ながら走者を出しましたが、国鉄スワローズのリリーフの北畑利雄はたった2球で、後続の2人の打者を退けてピンチを脱しました。

対する国鉄スワローズは、広島先発の松山昇を8回まで打ち崩すことが出来ませんでしたが、この9回の裏、ランナーを一人出したところで、広島が左腕の片山博をリリーフに送り出してきました。

国鉄のバッターは、安居玉一選手。

(余談ですが、旧姓が玉置玉一と言う野球とボールを足したような珍しい名前)

初球をホームラン

この安居が打席に入ると、片山投手の初球を迷わず振り抜きくと、打球は大きな弧を描き、逆転サヨナラホームランとなりました。

ここに、「1球負け投手と2球勝ち投手」と言う前代未聞のケースが誕生しました。

わずか2球で勝利した北山に対し、たった1球で敗戦を味わった片山投手。

明暗好対照な結末もまた、最後まで何が起こるか分からない、野球はドラマチックなスポーツと言わざるをえません。

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