奥川投手CSの大舞台でプロ入り初完投初完封

11月10日、この日のクライマックスシリーズ、ファイナルステージ第1戦。スワローズ対ジャイアンツ戦にて、奥川恭伸投手はプロ初完投を初完封で飾りました。

CS史上最年少記録

20歳での完封はCS史上最年少の記録。わずか98球、6安打、9奪三振、無四球での見事な完封勝ちでスワローズはアドバンテージの勝利を含めて2勝となりました。

この日の奥川投手は、普段にもましてコントロール抜群。          5回のピンチも1死1,2塁で亀井を向かえましたが、初球にフォークボールを投じて浅いレフトフライに打ち取りました。コントロールが良い為、打者も積極的に早いカウントから勝負に行きますが、その意識を見透かしたように初球から勝負球のフォークボールを投げるかと思うと、続く代打八百板はフルカウントから、外角いっぱいの142キロのストレートを投じて、見逃し三振でピンチを脱しました。変化球で打ち取るかと見せかけて、ここぞと言う時はストレートで打ち取るなど、キャッチャーの中村悠平との呼吸もピッタリでした。

ジャイアンツ打線を翻弄

まさに、今日の奥川は変幻自在。スライダー、カットボールで左右の揺さぶるかと思うと、フォークボールで高低を上手く使い、そして時折投じる149キロのストレート。この日のジャイアンツの左バッターは、レフト方向への打球が多く、ベンチからの指示だと思われますが、それでも奥川の投球がジャイアント打線を上回り、翻弄しました。

その投球は、若き日の広島カープ北別府学投手のようです。スライダー、シュートを巧みに操り、カープの黄金時代を築きました。

名投手マダックス

100球未満の完投は、「マダックス」と呼ばれます。            この名前の由来は、メジャーリグのアトランタ・ブレーブスのエース、グレッグ・マダックスの事を指します。精密機械と言われた制球力でほとんど四球を出しません、投球テンポも良く、100球以内で完投勝利を収めることが多いことから、マダックスと名付けられました。90年台最高の投手と呼ばれましたが、その最大の特徴は、バックドアと呼ばれる外からのスライダー、インコースから懐に入るシュートを巧みに使い打者を打ち取っていました。

このマダックスが君臨したブレーブスは、90年台は黄金時代を築きました。

ヤクルト黄金時代の到来

そしてヤクルトもこの奥川投手の成長、そして若き4番村上宗隆の出現、三拍子揃った、山田哲人、塩見泰隆によって2020年台はヤクルト黄金時代をを築くかもしれません。

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