メジャーリーグ初のルーキー先頭打者初球ホームラン

2004年4月6日 ターナ―・フィールドでのブレーブス対メッツ戦 。 この試合1番ショートで先発出場した松井稼頭央が躍動しました。

出典 Wikipedia Public domain

まさに有言実行のホームラン。開幕戦を迎える試合前に、初打席の初球を思いっきり振り切ると宣言してまさかの一発を放ちました。                        

マウンドには、前年21勝を挙げていたブレーブスのエースラス・オルティス。       

午後7時36分。主審の手が挙がりプレーボール。そして投手から放たれた初球、内角寄りのストレートを宣言どおり思いっきり振り抜くと、打球はぐんぐん伸びて行きバックスクリーンを直撃する先頭打者ホームラン。

ルーキーが先頭打者で初球ホームランを打つのは、メジャーリーグが始まって以来史上初の出来事です。

大活躍のデビュー戦

その後も、第二打席は2死2塁から二塁打を放つと、第三打席は四球を選び、第四打席も2塁打。そして第五打席はルーキーとしては、思いもよらぬ敬遠となりました。

この衝撃デビューは、全米のニュースでもトップ扱いとなり、全米に衝撃を与えました。 「まさか、ホームランになるとは…。誰も想像出来なかったでしょう。今までにないくらい興奮した」と本人が語りました。

驚きはそれだけではありません。松井稼頭央は翌年、翌々年と3シーズン続けて開幕戦初打席をホームランで飾りメジャーリーグ史上4人目の偉業を成し遂げています。

満足に動けない身体

しかし、幾度も足、腰を故障して、何度も故障者リストに入るなど、メジャーリーグでは順風万端ではなく、満足結果が得られませんでした。

もともと松井は持病の腰痛を抱えていました。しかし、岩村明憲、西岡剛、中島宏之もそうですが、渡米した内野選手は怪我で活躍出来ないケースが目立ちます。これは、セカンドに走って来るランナーを交わして1塁へ送球が出来ず、スライディングで足を跳ねられ故障してしまうのです。日本の野球はセカンドランナーのスライディングは甘いと言わざるを得ません。

日本人内野手の評価

あと、守備に関しても、日本は人工芝の球場が多く、イレギュラーも少なく素直な打球が多いのですが、メジャーは天然芝がほとんどで、緩く転がって来るのです。アメリカ、中南米の選手はこの環境になれていますが、NBPで育った選手には不慣れなのです。

内野手は井口資仁もアメリカを渡りましたが、ショートからセカンドへコンバートされています。日本人内野手は、メジャーでは、守備範囲が狭く、肩が弱いと言う評価をされているのはとっても残念です。

打順を間違える珍プレー

2009年5月20日のブリュワーズとの試合で、松井を2番に置きましたが、実際は1番に登録されていて、2番打者のマイケル・ボーンが1番の打席に入ってしまい、松井が出席に入らずにアウトとなるシーンがありました。

何はともあれ松井稼頭央は、メジャーリーグ史上に残る記録、記憶を私達に残しました。

参考文献 週刊ベースボール17号 2007年4月23日

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