サイクルホームランを放った選手はいるか?

日本のプロ野球、もしくはアメリカのメジャーリーグべースボールにおいて、1試合に1人でソロ、2ラン、3ラン、満塁の4種類のホームラン(サイクルヒットではなくサイクルホームランと名付けます)を打ったバッターは過去にいるのでしょうか?

日本のプロ野球の例

そこで日本のプロ野球の試合で惜しい例を上げてみます

ロッテ、大洋、ヤクルトの3球団に在籍したレオン・リーは満塁、スリーラン、ソロまで打ったことがありますが、最終打席の場面でちょうどランナーが1塁にいて、期待がかかりましたが、残念ながらホームランとはいきませんでした。

1999年4月18日、ドラゴンズのレオ・ゴメスは東京ドームでのジャイアンツ戦で4回にソロ、3回に3ラン、5回に2ランを放ち、その後8回の5打席目に満塁の場面で打席が回ってきましたが、空振り三振に倒れ記録達成はなりませんでした。

ダブルヘッダーで2試合かけて達成した例

1979年5月27日にスワローズのジョン・スコット選手が甲子園球場で行われたタイガースとのダブルヘッダーで珍しい2試合にまたがるサイクルホームランを記録しました。

第1試合の1回に小林繁から2ラン、9回に江本孟紀から満塁、第2試合の8回に山本和行からソロ、9回に安仁屋宗八から3ランを放ちました。しかも、4人共にエース級の投手だけに価値のある一発でした。

メジャーリーグの例

メジャーリーグでは、93年9月20日カージナルスのマーク・ウイッテンがレッズ戦で、初回に満塁ホームラン、6回,7回に3ラン、9回に2ランを放ったが唯一凡退した4回に無走者だったのでここでホームランを打っていればサイクルホームランでした。

最も惜しかったティノ・マルティネス

しかし、最も惜しかったのは、ヤンキースのティノ・マルティネスで97年4月2日、古巣マリナーズとの試合で、3ラン、2ラン、ソロを打った後に3度満塁のチャンスで打席に回ってきました。しかし、結果は一塁ゴロ、四球、三振と千載一遇のチャンスを逃しました。

惜しい例は過去に幾度もありましたが、あと1歩のとこで達成を逃してきました。私達が生きてるうちに、この夢の様な快記録を、いつか達成される日が来るでしょうか?

サイクルホームランを打った選手はいた?

いや、実は度だけ記録されていたことが分かりました。

マイナーの試合で達成されていたのです。しかし、このレアな記録がマイナーとはいえ記録されているなんて…。

それは、1998年7月27日2Aテキサス・リーグサンアントニオの球場での出来事。

アーカンソー・トラベラーズのタイロン・ホーン選手は、初回にまず、2ラン、2回に満塁ホームラン、5回にソロ、6回に3ランを放って、アメリカプロ野球史上初のサイクルホームランを記録したのです。

本人は、初めこの大記録に気付きませんでしたが、試合後にスポーツ専門局ESPNが伝えているのを見て知ったという。

89年のドラフト44順目指名でエクスポズに入団した外野手。96年には3Aにあがり、98年も3試合だけプレーしたがそれがピークで、結局メジャーに上がれず、2001年30歳で選手生活を終えた。(前年に韓国SKでプレーしています)

記録達成のバットは野球殿堂、クーパーズタウンに飾られています。

参考文献、玉木正之「プロ野球大事典」、週刊ベースボール2012年6/11

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